ラウンド中に2打目がOBなら次は何打目か迷ってしまい、スコア入力やプレーの判断に戸惑った経験はありませんか。
OBの扱いはストローク・アンド・ディスタンス、プロビジョナルボールの有無、ティーやバンカーからの違いで変わるため、正確に理解しておかないと余分な打数を記録してしまいます。
この記事では状況別に打数の数え方を具体例で整理し、競技規則上の注意点やすぐに判断できるチェックポイントまで簡潔に解説します。
まずはセカンドOBやティーOB、プロビジョナルボール宣言時それぞれのケースを順に見ていきましょう。
2打目がOBなら次は何打目になるか

2打目がOBになった場合、次に打つショットは原則として4打目になります。
これは打数にOBのペナルティ(1打)を加え、ストローク・アンド・ディスタンスの扱いになるためです。
打数の計算方法
OBになったときの基本は「打った回数+ペナルティ1打+再現のための打撃」です。
状況 |
打数の内訳 |
次に打つショット |
---|---|---|
ティーショット(1打)成功、セカンド(2打)OB |
1打(ティー)+2打(セカンドがOB)+1打(ペナルティ)=3打 |
次に打つショットは4打目 |
ティーでプロビジョナルを打った場合の例 |
1打(ティー)+2打(セカンドがOB)+1打(ペナルティ)+1打(プロビジョナル)=4打 |
プロビジョナルがプレー可能になれば次は5打目になる場合がある |
ストローク・アンド・ディスタンスの適用
OBは基本的にストローク・アンド・ディスタンスの処置になります。
つまりOBになったショットの前の位置から、ペナルティ1打を加えて再びプレーします。
結果としてOBになった時点でそのショットは記録され、ペナルティがスコアに加算されます。
ティー後セカンドOBの具体例
ホールでティーショットがフェアに入り、セカンドショットがOBになったとします。
ティーショットは1打、セカンドが2打でOBとなり、ここでペナルティ1打が加わります。
ペナルティを加えた後に再びティーから打つことになり、次の実際のショットは4打目として扱われます。
フェアウェイからセカンドOBの具体例
フェアウェイからのセカンドショットがOBになった場合も扱いは同じです。
フェアウェイから打ったその場所に戻って、ペナルティ1打を付加して再び打ちます。
前の打数にペナルティを加えるため、再び打つショットは4打目になります。
バンカーからのOBの具体例
バンカーからのショットがOBになってもストローク・アンド・ディスタンスが適用されます。
元の場所がバンカーであれば、原則としてバンカーから再度プレーすることになります。
この場合も2打目がOBなら次に打つショットは4打目としてカウントされます。
プロビジョナルボールの扱い
プロビジョナルボールはオリジナルの球が見つからないかOBかどうかが不明なときに打つ予備の球です。
-
もしオリジナルの球がOBと判定された場合、プロビジョナルはそのままプレーに移ります。
-
オリジナルの球がインプレーであれば、プロビジョナルは拾い上げて無効にします。
-
プロビジョナルを打っていなかった場合は、OBになったらストローク・アンド・ディスタンスで元の位置に戻ってプレーします。
プロビジョナルを打った場合の打数計算はプロビジョナルを実際に打った回数も含めて行います。
ティーショットがOBになったときの次の打目

OBは「Out of Bounds」の略で、規則により打数とペナルティが加算されます。
基本はストローク・アンド・ディスタンスの扱いになり、元の場所から打ち直すか、ローカルルールで定められた救済を受けます。
検索ワード「2打目がOBなら次は何打目」に該当する場合の考え方もここで整理します。
打数の数え方(ティーOB)
ティーショットがOBになった場合、そのショット自体は1打としてカウントされます。
OBによる1打のペナルティが加わるため、再度ティーショットを打つときの打数は3打目になります。
同様に2打目がOBになった場合は、そのOBショットが2打目としてカウントされます。
そこにペナルティが加わるため、打ち直して次に打つショットは4打目になります。
簡潔に言えば、OBが起きた時点の打数にペナルティ1打を足してから次のショットを数えます。
特設ティーからの打ち直し
コースによってはローカルルールで特設ティーや救済エリアが設けられていることがあります。
特設ティーを使う場合は、指示された場所から通常通り再ティーアップしてプレーします。
特設ティー利用時の打数ルールは大会規定やコース表示に従ってください。
以下は特設ティー利用時に覚えておきたいポイントです。
-
特設ティーがあるかどうかはティーイングエリアの案内板で確認してください。
-
特設ティーを使っても通常はOBのペナルティが適用される場合があります。
-
大会では特設ティーの使用可否がスタート前のローカルルールで明示されます。
特設ティーに関する疑問は試合役員やコース担当者に確認するのが確実です。
競技での注意点
競技ではローカルルールの優先度が高く、同伴競技者や役員への確認が重要です。
スコアカードにはOBやペナルティの記録を正確に記入してください。
誤記や誤解があった場合は失格やペナルティの増加につながることがあります。
以下の表は代表的な状況ごとの打数カウントの目安です。
状況 |
打数の扱い |
備考 |
ティーショットOB |
1打(OBショット)+1打(ペナルティ)→次のショットは3打目 |
通常は元のティーイングエリアから打ち直す |
2打目がOB |
2打(OBショット)+1打(ペナルティ)→次のショットは4打目 |
ドロップや特設ティーの適用はローカルルール次第 |
特設ティー適用時 |
ローカルルールに従う |
ペナルティがどう扱われるかは事前確認が必要 |
競技前にローカルルールを確認して、OB発生時の処理を頭に入れておくと安心です。
プロビジョナルボールを宣言した場合の打数

プロビジョナルボールは球が見つからない可能性があるときに次の行動を素早く決めるための選択肢です。
2打目がOBなら次は何打目になるかはプロビジョナルを宣言していたかどうかで変わります。
宣言方法
プロビジョナルボールを打つ前に相手やマーカーに向かってはっきりと宣言する必要があります。
「プロビジョナル」と口頭で伝えるのが一般的です。
宣言しないで同様の球を打つと後で元の球が見つかった場合に不利になる可能性があります。
ボールが見つかるかどうかの探索時間は最新のルールで3分です。
球が見つかった場合の打数
もし元の球が探索時間内に見つかりプレー可能であればプロビジョナルは失効になります。
その場合は元の球に対してこれまでに打った打数だけがカウントされます。
状況 |
実際の打数 |
スコア上の扱い |
---|---|---|
1打目がフェアウェイ、2打目でプロビ宣言、元の球が見つかった |
2打 |
元の球の打数のみが有効 |
1打目がティー、2打目でプロビ宣言、元の球が見つからなかった |
プロビの打数に移行(次の項目参照) |
プロビを打った打数+必要なペナルティが適用される |
球が見つからなかった場合の打数
元の球が見つからないかアウトオブバウンズであればプロビジョナルがプレー中の球になります。
その場合はこれまでに打ったすべての打数と、ロストまたはOBに対する1打の罰がスコアに加わります。
具体的な流れを番号で示します。
-
例としてティーショットが1打目で2打目を打ったらその2打目がOBになったとします。
-
そのときにプロビジョナルを宣言してプロビを打っていれば、そのプロビが実際に打った3打目になります。
-
ただしOBの処理として1打の罰が付くので、スコア上はその時点で4打目扱いになります。
-
つまり次に放つショットはプレーヤーの実際の3打目の打球であり、スコア記入では4打目として記録します。
ペナルティエリアとOBの扱いの違い

ゴルフで2打目がOBなら次は何打目か迷う場面はよくあります。
ペナルティエリアとOBは扱いが似ているようで重要な違いがあります。
ここでは救済方法と罰打の数の違いをわかりやすく説明します。
ペナルティエリアの救済方法
ペナルティエリアは以前のウォーターハザードと同様の扱いです。
ボールがペナルティエリアに入った場合はそのままプレーすることも可能です。
プレーが困難な場合は救済を受ける選択肢があります。
救済の主な方法は次のとおりです。
まず1つ目はストロークアンドディスタンスで元の位置に戻ってプレーする方法です。
この方法ではペナルティとして1打が加わります。
2つ目は後方線上にドロップする方法で、最後にペナルティエリアを越えた地点からホールに向かって後方に線を引き、その線上でドロップします。
この方法でも1打のペナルティが課されます。
赤杭のあるペナルティエリアではさらに横へのドロップ、つまり2クラブレングス以内の救済が認められます。
横への救済を選んだ場合も1打のペナルティが必要です。
OBの救済方法
OBはコース外に出たボールを指します。
ボールがOBと判定されたら必ずストロークアンドディスタンスで救済を受けます。
具体的には前のショットを打った場所に戻り、そこから再度打ち直します。
この救済では1打のペナルティが加わります。
2打目がOBなら次は何打目かを具体的に説明します。
例としてティーショットが1打目で2打目がOBになった場合、OBで1打のペナルティが付くため、次に打つショットは4打目になります。
プロビジョナルボールを打っていた場合は状況に応じてそのボールでプレーを続けることができます。
OBは救済方法が限定されているため、対応はシンプルで明確です。
救済手順の流れを簡単にまとめます。
-
OBを確認する。
-
前の打った地点に戻る。
-
1打のペナルティを加えて再打する。
-
プロビジョナルがある場合は選択に従う。
ペナルティ数の比較
ペナルティエリアとOBの主な違いは救済の選択肢の有無です。
以下の表で代表的なケースのペナルティ数と救済方法を比較します。
状況 |
救済方法 |
加算されるペナルティ |
---|---|---|
ペナルティエリア内でそのままプレー |
そのまま打つ |
なし |
ペナルティエリアから後方線上にドロップ |
後方線上ドロップ |
1打 |
赤杭のペナルティエリアで横にドロップ |
2クラブレングス以内にドロップ |
1打 |
OBになった場合 |
前の地点に戻って再打(ストロークアンドディスタンス) |
1打(再打のショットはさらに加算) |
まとめるとペナルティエリアは選択肢が複数あり柔軟に救済を取れる場面があることが特徴です。
一方でOBは基本的にストロークアンドディスタンスで1打の罰を必ず受ける点が異なります。
2打目がOBなら次は何打目かはルール上明確に4打目になることが多い点を覚えておくと便利です。
連続OBが出たときの数え方

OBが続いた場合の打数の数え方は混乱しやすいです。
特に「2打目がOBなら次は何打目」という疑問はよく出ます。
ここでは実際の加算方法と記録例、競技規則上の扱いを整理します。
複数回のOBの加算
OBが出た場合は原則としてストロークとペナルティの両方を加算します。
-
ティーショットがOBなら1打目の後のプレーとしてペナルティを受けた上で再度打ち直します。
-
仮に2打目でOBになれば、2打目のショットとペナルティが加わります。
-
さらに続けてOBが出れば、その都度ショットとペナルティを加算していきます。
-
最終的なそのホールのスコアには実際に打ったショット数と与えられたペナルティが反映されます。
注意点としてローカルルールや特別な救済がある場合は加算方法が変わることがあります。
ラウンド中のスコア入力例
実際にスコアカードにどのように記入するかの例を示します。
状況 |
打数とペナルティの扱い |
スコア記入例 |
---|---|---|
1打目フェアウェイ、2打目OB |
2打目のショットとOBペナルティ1打を加算 |
記入は「3」とその後の実打数を追加 |
1打目OB、再ティーで2打目もOB |
1打目のショット、再ティーでの2打目、各OBのペナルティで計算 |
例として実際に打ったショット数とペナルティを合算して記入 |
複数回OB後にリカバリーショットでカップイン |
全てのショットとペナルティを合算した数がホールスコア |
最終的に合計した数をスコアカードに記載 |
スマホのスコア管理アプリでは、ショットごとに入力していくと自動で合算してくれる機能が便利です。
競技規則上の扱い
競技規則ではOBが生じた場合は基本的にストローク・アンド・ディスタンスの扱いになります。
このためOBのあったショットは有効なショットとしてカウントされ、さらに所定のペナルティが課せられます。
マッチプレーとストロークプレーで扱いが異なる点や、主催者が定めるローカルルールが適用される場合がある点に注意してください。
不明点があれば競技委員に確認するかルールブックの該当項目を参照してください。
OB後の打数をすぐに判断するためのチェックポイント

OBは原則としてストローク・アンド・ディスタンスの扱いになります。
具体的には1打目を打ち、2打目がOBになった場合はOBとなった2打にペナルティ1打が加わります。
このためOB後に再度打つショットは実際には4打目になります。
プレーの流れを素早く判断するためには自分がどこから最後に打ったかをすぐ確認してください。
プロビジョナルボールを打っていればOBが確定した時点でそのプロビジョナルを続けることで時間短縮できます。
コースにドロップゾーンがある場合はその利用が認められているかローカルルールを確認してください。
スコアはOBの打数とペナルティを正確に記録して次の打順に移ってください。