ゴルフの左肘に痛みを抱え、思うように練習やラウンドができないとお困りではありませんか。
痛みの原因は内側上顆炎(ゴルフ肘)や外側上顆炎(テニス肘)、スイングフォームやグリップの問題、過剰な練習など多岐に渡り、放置すると悪化する可能性があります。
この記事では自宅でできるセルフケアや効果的なストレッチ、エクササイズ、ギア調整や練習計画まで、実践的に使える対処法をわかりやすく紹介します。
まずは症状の見分け方と初期の対処法から確認して、無理なくプレーを続けるための具体的なポイントを押さえていきましょう。
ゴルフで左肘が痛む原因

ゴルフを続けているとゴルフ 左肘に痛みを感じる人は多いです。
痛みの原因は複数あり、正しく見極めることが早い回復につながります。
ここでは代表的な原因をわかりやすく説明します。
内側上顆炎(ゴルフ肘)
内側上顆炎は肘の内側にある腱が繰り返しの負荷で炎症を起こす状態です。
特に手首を屈曲させる筋肉や前腕の屈筋群に負担がかかる動作で発生しやすいです。
症状は肘の内側の痛みや握力低下、物を持つときの不快感として現れます。
初期はアイシングと安静、抗炎症薬の使用で改善することが多いです。
リハビリでは前腕のストレッチと段階的な筋力強化、特にエキセントリック運動が効果的です。
必要に応じて専門医による注射や装具の使用を検討してください。
外側上顆炎(テニス肘)
外側上顆炎は肘の外側の腱が過剰に使われることで生じる障害です。
ゴルフでもスイングや強いインパクトで外側に負担がかかると発症します。
症状は肘の外側の鋭い痛みや手首を使う動作での痛み増強です。
治療法は内側上顆炎と似ており、安静、アイシング、理学療法が基本です。
エルボーバンドなどで腱への負荷を分散することも痛みの軽減につながります。
スイングフォームの問題
間違ったスイングフォームは左肘に不自然なストレスを与えます。
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オーバースイングや振り過ぎは肘の負担を増やします。
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早すぎるリリースやダウンスイングでの手打ちは肘に衝撃を与えます。
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肩や体幹の回転不足を手首や肘で補う動作が慢性的な痛みを招きます。
動画で自分のスイングを確認したりプロにフォームチェックを受けると原因が見つかりやすいです。
改善練習としてはゆっくりしたスイングで体幹と下半身を使う感覚を養うことが有効です。
練習過多によるオーバーユース
短期間での打ち込みすぎは腱や筋肉の回復を追い越してしまいます。
初期の違和感を無視して続けると慢性的な腱障害に移行することがあります。
休養と段階的な再開が重要で、週ごとの打球数や練習時間を管理することをおすすめします。
軽度の場合は数日から数週間の休止で改善することが多いですが症状が長引く場合は専門家に相談してください。
グリップやクラブによる負担増
グリップの握り方やサイズ、クラブの硬さは肘への負担に直結します。
要因 | 影響 | 対策 |
---|---|---|
過剰な握力 | 前腕の筋肉が過緊張になり肘に負担がかかる。 | 軽めのグリップ圧でリラックスして構える練習をする。 |
グリップサイズが合わない | 手の位置が不安定になり余計な手首の動きが出る。 | プロショップで適切なグリップサイズに調整する。 |
シャフトの硬さやクラブの重さ | 柔らかすぎるシャフトは手首と肘に衝撃を与えやすい。 | フィッティングで自分に合ったシャフトと重量を選ぶ。 |
簡単なチェックとしては軽く握ってスイングしたときの感覚を確かめることです。
違和感があればクラブの調整やグリップ交換を検討してください。
外傷や突発的な損傷
転倒や直接の衝撃で肘を打つと腱や靭帯、場合によっては骨折が起きることがあります。
急性の強い痛みや腫れ、変形がある場合は速やかに整形外科を受診してください。
応急処置としては安静、冷却、圧迫、高くする処置が有効です。
自己判断で無理に動かさず専門医の診断と画像検査を受けることが大切です。
左肘の痛みを自宅で和らげるセルフケア

ゴルフで左肘に違和感や痛みを感じたときにできる基本的な対処法をまとめます。
無理をせず早めに対応することで回復が早くなることが多いです。
安静と活動制限
まずは痛みが強い動作を避けて安静にすることが重要です。
ボールを打つ回数を減らすか完全に休む期間を設けてください。
重い荷物を持つ動作や肘に負担がかかる家事は控えてください。
痛みが引かない場合や痺れが出る場合は医療機関の受診を検討してください。
アイシング
運動後や炎症が疑われるときは冷やすことで痛みを和らげやすくなります。
氷嚢やアイスパックをタオルで包み一回につき15分程度を目安に冷やしてください。
1日に複数回行うと効果的ですが皮膚に当て続けないように注意してください。
冷やしても改善がみられない場合は熱感や腫れの評価が必要です。
消炎鎮痛薬の基本
痛みが強い場合には市販の消炎鎮痛薬の利用が選択肢になります。
外用薬と内服薬それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
種類。 | 例。 | 使用法。 | 注意点。 |
---|---|---|---|
外用消炎鎮痛薬。 | 湿布や塗り薬。 | 患部に直接貼るか塗る方法が中心です。 | 皮膚刺激やかぶれが出たら中止してください。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)。 | イブプロフェンやロキソプロフェンなど。 | 痛みが強いときは医師や薬剤師の指示で短期間内服します。 | 胃腸障害や薬との相互作用に注意が必要です。 |
経皮吸収型製剤。 | テープやゲルタイプのもの。 | 局所に直接働きかけるため全身副作用が少なめです。 | 長時間連続使用は避けてください。 |
薬を使う際は用法用量を守り、持病や服薬中の薬がある場合は専門家に相談してください。
サポーターの選び方
肘を固定して負担を軽減するためにサポーターが有効な場合があります。
目的に応じて以下のポイントを参考に選んでください。
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圧迫型は軽い安定感を得たいときに向いています。
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バンド型は肘の外側や内側にかかる力を分散させたいときに使いやすいです。
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通気性とサイズ調整が可能なものを選ぶと長時間でも快適です。
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痛みが出る場所に合わせて内側用か外側用を選んでください。
装着時に血行が悪くならないようきつすぎないフィット感を確認してください。
練習再開時の注意点
痛みが落ち着いてきたら段階的に練習を再開してください。
まずはウォームアップと軽いストレッチから始めることが大切です。
スイングの回数と強度を徐々に増やし最初はハーフスイングや短いレンジで調整してください。
フォームに問題があると再発しやすいのでフォームチェックやプロの助言を受けることをおすすめします。
痛みが再び出た場合は無理せず中止して再度休養や受診を検討しましょう。
左肘の痛みに効果的なストレッチとエクササイズ

ゴルフで左肘に違和感や痛みを感じるときに役立つ動きだけを集めました。
無理をせず痛みの程度を確認しながら行ってください。
前腕掌側のストレッチ
腕を前に伸ばして手のひらを上に向けます。
反対の手で指先をつかみ、ゆっくりと手首を反らせるように手のひら側を伸ばします。
伸ばした状態で20〜30秒保持します。
これを左右それぞれ2〜3セット行います。
痛みが強い場合は角度を浅くして無理をしないでください。
前腕背側のストレッチ
腕を前に伸ばして手のひらを下に向けます。
指先をつかんで手首を曲げるように背側を伸ばします。
20〜30秒保持を目安に2〜3セット繰り返します。
ゴルフのスイングで使う前腕全体の柔軟性向上につながります。
エキセントリック運動
エキセントリック運動は筋肉をコントロールしながら伸ばすトレーニングです。
軽めのダンベルを用意して椅子に座り、前腕を太ももに乗せて手のひらを上に向けます。
反動を使わずにゆっくりと手首を下ろす動作を3〜5秒かけて行います。
痛みが増さない範囲で週に3回を目安に行ってください。
週。 | 重さ。 | セット×回数。 | ポイント。 |
---|---|---|---|
1〜2週目。 | 軽め(500g〜1kg)。 | 3×15。ゆっくり下ろす。 | 痛みが強ければ回数を減らす。 |
3〜4週目。 | 中程度(1〜2kg)。 | 3×12。コントロール重視。 | 痛みが安定していることを確認。 |
5〜6週目。 | 中〜やや重め(2〜3kg)。 | 3×10。負荷を少し増やす。 | フォームが崩れないよう注意。 |
握力強化ドリル
握力を整えることで前腕や肘への負担を分散できます。
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ハンドグリップを使ってゆっくり閉めて3秒保持し3セット行います。
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米や砂の入ったバケツに手を入れてしぼる動作を20回繰り返します。
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タオルを絞る動作を10〜15回行い、前腕全体を使う感覚を作ります。
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指先でピンチホールドを行い10〜30秒保持を3セット行います。
毎日の短時間トレーニングでも効果が出ます。
肩甲帯の可動性改善
肩まわりの動きが良くなると肘へのストレスが軽減します。
バンドを使ったプルアパートで肩甲骨を寄せる感覚を養います。
壁に背を向けて行う肩甲骨スライドで可動域を整えます。
胸の前で腕を開くドアウェイストレッチで胸郭の柔軟性を高めます。
これらを週に2〜3回、1回あたり10分程度取り入れてください。
アドレスとスイングでの左肘の適正な位置

ゴルフ 左肘はショットの精度と再現性に直結する重要な要素です。
アドレスからインパクトまで一貫した左肘の使い方がスイングの安定を生みます。
無理な力みや不自然な角度はミスショットや体の負担につながります。
アドレス時の左肘位置
グリップ時の左肘は軽く曲がってリラックスした状態が理想です。
左肘が伸びきっているとスイング中に腕が伸び縮みしやすくなります。
逆に曲がりすぎるとクラブの軌道が安定しません。
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胸と腕の距離を意識して左肘は体の近くに置くと再現性が上がります。
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肩のラインと腕のラインが自然につながるようにセットすることが大切です。
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リラックスを保つために深呼吸をしてからアドレスに入ると力みが抜けます。
バックスイングでの左肘の動き
バックスイングでは左肘が自然に曲がりながらクラブを上げていくことがポイントです。
左肘を引きすぎないように注意するとスイングプレーンが安定します。
トップまで左肘が高くなりすぎるとダウンスイングでタイミングが狂いやすいです。
肩の回転と腕の動きを同期させるイメージで左肘を使うと一貫性が出ます。
ダウンスイングでの左肘制御
ダウンスイングでは左肘の折れ方と伸びるタイミングが重要になります。
早めに左肘を伸ばしきらないことでインパクトでの角度が安定します。
フェーズ | 左肘の意識ポイント | 効果 |
---|---|---|
切り返し直後 | 左肘をすぐに伸ばさずに少し保持する | クラブヘッドの遅れが作れてヘッドスピードが出る |
中間から下り | 左肘を自然に伸ばし始めてクラブを加速させる | 安定した軌道でボールに向かいやすくなる |
直前 | 左肘をロックしすぎず柔軟性を保つ | インパクトでのエネルギー伝達がスムーズになる |
表を参考に自身のタイミングを確認して左肘のコントロールを練習してみてください。
インパクト時の左肘の使い方
インパクトでは左肘がやや伸びた状態でクラブフェースを安定させることが大切です。
左肘が折れすぎていると手首で打つ形になりやすくミスの原因になります。
逆に左肘を固めすぎるとフォロースルーで体の回転が阻害されます。
インパクト直後は左肘の位置を意識しつつ体の回転でクラブを振り抜く感覚を持ってください。
ドリルとしてはミニスイングで左肘の角度を鏡で確認する練習が効果的です。
左肘の痛みの診断方法

ゴルフのプレー中や練習後に左肘が痛む場合は原因が多岐にわたるため、丁寧な診察が重要です。
痛みの性質や発症の状況を把握することで、適切な検査へつなげられます。
問診で確認すべき項目
痛みがいつから始まったかを明確に確認します。
どのスイングフェーズで痛むかを尋ねます。
普段使っているクラブや打ち方に変化があったかを確認します。
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発症のきっかけやきっかけとなった動作の有無を確認します。
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痛む部位の具体的な場所と痛みの質を確認します。
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痛みの頻度や持続時間、悪化・改善する条件を尋ねます。
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しびれや冷感など神経症状がないかを確認します。
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過去の外傷や既往症、職業や日常の動作を確認します。
既往の治療歴や自己判断での対処方法も把握しておくと診断に役立ちます。
整形外科的徒手検査
まずは肘の視診と触診で腫れや圧痛の部位を確認します。
可動域検査で屈曲・伸展や回内外の動きを評価します。
握力測定で筋力低下の有無をチェックします。
抵抗をかけた手首の屈曲や回内で内側上顆に痛みが出るかを確認して内側上顆炎(ゴルファー肘)を評価します。
抵抗をかけた手首の伸展で外側上顆に痛みが出るかを確認して外側上顆炎を評価します。
Tinel徴候で尺骨神経の圧迫によるしびれが誘発されるかを確認します。
内反・外反ストレステストやムービングバルガステストで靭帯損傷の有無を確認します。
疼痛パターンや神経症状に応じて、詳細な神経学的検査を追加します。
X線・MRIの使い分け
X線は骨折や関節の変形、骨棘などの確認に優れています。
MRIは腱や靭帯、筋肉、軟部組織や骨髄の病変を詳細に評価できます。
超音波検査は動的評価や腱の微細な断裂の確認に便利です。
検査 | 主な目的 | 推奨される状況 |
---|---|---|
X線撮影 | 骨折や関節の変形、骨棘の確認。 | 外傷後の急性痛や骨性病変が疑われる場合。 |
MRI | 腱・靭帯の損傷や骨髄浮腫、軟部組織の評価。 | 徒手検査で腱や靭帯の損傷が疑われる場合や保存療法後も改善がない場合。 |
超音波 | 腱の断裂や炎症の動的評価。 | 即時の評価が必要な場合や、経過観察を行う際。 |
まずは簡単なレントゲンで骨性病変を除外し、必要に応じてMRIや超音波で軟部組織を詳しく調べるのが一般的です。
重度の腫脹や神経症状、スポーツ復帰を急ぐ場合は早めに画像検査を行うことが勧められます。
左肘の痛みで受診すべき具体的な症状

左肘の痛みが単なる筋肉痛かどうかを見分ける目安があります。
日常生活に支障が出る、または痛みの性質がいつもと違う場合は受診を検討してください。
次の各項目は特に注意が必要なサインです。
激しい痛みや夜間痛
激しい痛みが突然起きた場合は骨折や靭帯損傷の可能性があります。
夜間に強い痛みで目が覚めるような場合は炎症や腫瘍、感染の可能性もあるため早めの診察が望ましいです。
痛みが安静にしていても治まらないときは自己判断せずに専門医に相談してください。
しびれや筋力低下
肘から手にかけてしびれが出る場合は神経が圧迫されている可能性があります。
放置すると手の握力低下や日常動作への支障につながることがあります。
以下はしびれや筋力低下が示す主な原因と受診の目安をまとめた表です。
症状 | 考えられる原因 | 受診の緊急度 |
---|---|---|
指先のしびれのみ | 尺骨神経障害や末梢神経障害 | 早め(数日〜1週間) |
腕全体のしびれと鋭い疼痛 | 頸椎からの神経根障害(頸椎症) | 早急(週内に専門医) |
徐々に進行する筋力低下 | 重度の神経圧迫やニューロパチー | 緊急(速やかな評価が必要) |
しびれが急激に悪化する場合や握力が著しく落ちる場合は救急受診も検討してください。
明らかな腫脹や発赤
肘に明らかな腫れや赤みがある場合は感染や関節内の炎症を疑います。
発熱を伴うときは特に重症化のリスクが高いため速やかな受診が必要です。
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局所の腫脹が急速に増す場合は感染の可能性があります。
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触ると熱感がある場合は化膿性の関節炎や蜂窩織炎を疑います。
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外傷後に腫れてきた場合は骨折や血腫の可能性があります。
腫脹や発赤は放置すると関節機能が損なわれることがあるため専門の診断を受けてください。
自己治療で改善しない期間
休養や冷却、鎮痛薬などの初期対応で1〜2週間で改善しない場合は受診をおすすめします。
痛みが長引いて動きに制限が出る場合は画像検査や専門的な治療が必要になることがあります。
急性の外傷後で痛みや腫れが増す場合は早めに医療機関を受診してください。
慢性的に痛みが継続する場合は保存療法やリハビリ、場合によっては手術の選択肢について専門家と相談すると良いです。
左肘の痛みに有効なギアとクラブ調整

ゴルフで左肘の痛みに悩む人は多い。
スイングの繰り返しやグリップの握り方が負担を生むことが多い。
ギアの選択とクラブの微調整で症状を和らげることができる。
エルボーバンドの特徴
エルボーバンドは肘の特定部位に圧力をかけて負担を分散させる装具です。
金具やパッドで圧迫ポイントを作るタイプが多く、痛みの原因となる筋腱へのストレスを軽減します。
装着位置は肘の関節から少し下の前腕中央あたりが基本です。
適切に装着するとスイング時の痛みが抑えられ、練習やラウンド中に使いやすくなります。
長時間の着用で血流が悪くならないようにフィット感を確認することが重要です。
ゴルフ 左肘の症状がひどい場合には、医師や理学療法士と相談して使用を始めてください。
コンプレッションスリーブの選び方
コンプレッションスリーブは広範囲に圧力をかけて筋肉のブレを抑える役割を持ちます。
スリーブを選ぶときは圧迫強度と素材伸縮性を確認してください。
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サイズは実測の腕周りに合わせて選ぶと効果が出やすいです。
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通気性のある素材を選ぶと長時間着用しても蒸れにくくなります。
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洗濯や乾燥の扱いやすさも普段使いでは重要なポイントです。
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ゴルフ 左肘の予防目的なら軽度の圧迫で様子を見るのが安全です。
使用タイミングは練習・ラウンド前後のウォームアップや冷却時が中心になります。
痛みがある場合は段階的に使用時間を増やし、違和感が強ければ中止してください。
グリップ径とテーピング
グリップ径を見直すことで肘への負担が大きく変わります。
細すぎるグリップは指や手首に力が入りやすく、左肘に余分な回旋力を生むことがあります。
逆にやや太めのグリップは手首と前腕の動きを安定させ、肘への負担を軽減します。
グリップ径 | 期待される効果 | テーピングの目安 |
---|---|---|
標準(約0.58インチ) | バランスがよく多くのプレーヤーに適する。 | 薄めのテープ1枚で微調整が可能。 |
やや太め(約0.60〜0.62インチ) | 手首の動きが安定して左肘負担を軽減しやすい。 | テープ2枚〜3枚でしっかり調整。 |
太め(0.64インチ以上) | 握力依存を減らすが操作性が変わるため慣れが必要。 | 薄手のテープで微調整がおすすめ。 |
テーピングはグリップの内側(グリップと手の接触面)に均一に巻くようにしてください。
まずベースに薄いテープを一周し、違和感のある箇所を中心に追加で巻いて調整します。
巻きすぎると握りにくくなるため少しずつ変えて自分に合う厚みを探してください。
シャフトとクラブ重量の調整
シャフトのフレックスや重量はスイング中の振り遅れや腕への負担に直結します。
硬すぎるシャフトは体より腕でクラブを操ろうとする原因となり、左肘に負担がかかりやすくなります。
一般的に柔らかめのシャフトや軽量シャフトにすることで腕や肘の負担が軽減されます。
ただし柔らかすぎるとコントロール性が落ちるためフィッティングでバランスを確認してください。
ヘッド重量やスイングウェイトを下げることで肘にかかる慣性力を減らす効果があります。
クラブを変える際は少しずつ調整し、ラウンドでの感触を確かめながら最適な組み合わせを見つけてください。
長期的な痛みが続く場合は専門家に相談してリハビリやスイング改善を併用することをおすすめします。
練習計画で左肘の負担を管理する方法

左肘への負担を減らしながら上達するには練習の量と質をコントロールすることが大切です。
無理をしないスケジュール作りが長くゴルフを続けるコツになります。
練習頻度の目安
週あたりの練習回数は初心者なら2〜3回、中級者は3〜5回を目安にします。
練習時間は1回あたり60分前後で区切りを入れて左肘に負担がかかり続けないようにします。
痛みや違和感が出た日は練習を短縮するか休養日としてください。
強度の高いスイング練習は週に1〜2回に制限し、残りはフォーム確認や軽めのショットで調整します。
負荷の段階的増加
負荷は段階的に増やすことで肘の適応を促しケガを防げます。
期間。 | 週あたりの回数。 | 強度の目安。 |
---|---|---|
導入期(1〜2週)。 | 2回程度。 | 軽めのスイング中心でフォーム確認を優先します。 |
適応期(3〜6週)。 | 3〜4回。 | 徐々に距離とスイングスピードを上げていきますが、痛みが出たら戻します。 |
強化期(7週以降)。 | 3〜5回。 | 負荷の高い練習を取り入れますが週ごとに強度を変えて過負荷を避けます。 |
表はあくまで目安なので個人差に応じて調整してください。
ドリルの選び方
左肘にやさしいドリルを選ぶことで負担を減らしながら技術を磨けます。
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フォームチェックドリルはトップやフォロースルーで肘に過剰な力が入らないようにします。
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片手スイングドリルは左右のバランスを整えつつ肘への負担を分散できます。
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短いアプローチ練習はスイング速度を抑えつつ距離感を養えます。
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ミラーや動画を使ったセルフチェックで無理な動きを早めに修正します。
ドリルを選ぶ際は痛みが出ないことを最優先にしてください。
休養とリカバリーの確保
休養はトレーニングの一部と考えて計画的に入れます。
練習日の間に必ず軽い休養日を設けて肘の疲労を抜いてください。
アイシングや軽いストレッチで炎症やこわばりを抑えることができます。
睡眠と栄養を整えることで組織の回復力が高まります。
慢性的な痛みが続く場合は整形外科や理学療法士に相談することをおすすめします。
よくある左肘の疑問と回答

ゴルフで悩む人が多い左肘の痛みについてまとめたQ&Aです。
負担を減らす実践的なポイントを押さえるための短い回答を並べています。
サポーターは効果があるか
左肘のサポーターは一時的な痛み軽減と安定化に役立つことが多いです。
痛みの原因が筋腱炎などの局所的な炎症であれば圧迫や保温で症状が和らぐことがあります。
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肘全体を包むスリーブ型は保温と血行促進に向いています。
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局所を圧迫するバンド型は腱への負担を直接軽減しやすいです。
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硬すぎるサポーターは動きを制限して逆にフォームを崩すことがあるので注意が必要です。
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長期間頼り切るよりもリハビリやフォーム修正と併用するのがおすすめです。
試す場合はフィット感と違和感の有無を確認してからラウンドに使ってください。
痛みが強い場合やしびれがある場合は医療機関での診断を優先してください。
スイングを変えるべきか
左肘に慢性的な痛みがあるならスイングの見直しを検討した方がよい場合が多いです。
特にダウンスイングで左肘が過度に伸びる、もしくは内側に負荷が集中する動きは改善の余地があります。
プロやコーチにフォームをチェックしてもらうと原因がはっきりしやすいです。
自分で試すならスイングを急に変えずに段階的に調整してください。
腕の力に頼らず体幹でボールを打つ意識を取り入れると左肘の負担が減ることが多いです。
復帰までの一般的な目安
左肘の回復期間は原因と重症度で大きく異なりますが目安を示します。
症状の程度。 | 目安期間。 | 主な対応。 |
---|---|---|
軽度の違和感のみ。 | 1〜2週間程度。 | 休息とアイシング、軽いストレッチ。 |
安静時にも痛むが日常は可能。 | 4〜8週間程度。 | 理学療法とフォーム修正、場合によってサポーター。 |
痛みでゴルフができないレベル。 | 2〜3ヶ月以上。 | 専門医の治療と集中的なリハビリ、投薬や注射の検討。 |
上の目安はあくまで一般論なので個人差が大きい点にご注意ください。
復帰時は少しずつ負荷を上げるプログラムを組み、痛みがぶり返さないことを確認してから通常の練習に戻してください。
安全にプレーを続けるための左肘ケアの要点

左肘の痛みは早めの対処が快適なプレー継続につながります。
スイング前の入念なウォームアップとストレッチで負担を減らしましょう。
グリップやスイング軌道の小さな調整が肘へのストレスを大きく下げます。
前腕と肩の筋力と柔軟性をバランスよく鍛えることが再発予防に有効です。
プレー後はアイシングや適切な休息で炎症を抑えましょう。
痛みが続く場合は無理をせず専門家に相談して正確な診断を受けてください。
装具やテーピングは一時的なサポートになりますが根本対策を並行しましょう。
少しの工夫と継続的なケアで長くゴルフを楽しめます。