ラウンド中に何度もトリプルボギーを叩いてスコアが崩れる経験、誰にでもありますよね。
原因はティーショットのミスや距離感の誤判断、コースマネジメント不足など多岐にわたり、そのままだと大叩きが続きます。
この記事では安全なティーショットルート、レイアップ判断、アプローチやパットのリカバリー術など今すぐ使える実践的対策を具体的に紹介します。
ホール別攻略や練習メニュー、ラウンド中のメンタル維持法まで扱うので、原因を特定して確実に減らす手順がつかめます。
まずは自分の弱点を思い浮かべながら、以下の各セクションを順に確認していきましょう。
トリプルボギーを減らす実践戦略

ここではラウンド中にすぐ使える、実践的な戦略を紹介します。
ティーショットからパットまで、危険を避けつつスコアを守るための考え方を具体的に示します。
ティーショットの安全ルート
ティーショットは飛ばすことよりもフェアウェイに置くことを優先してください。
幅のある側を狙い、グリーンやピンに対して無理な角度を取らないようにします。
ドライバーが安定しない日は1クラブ落としてフェアウェイウッドやユーティリティで確実に運ぶのが有効です。
風向きとラフの深さを見て、曲がったショットよりも安全なルートを選ぶ習慣をつけましょう。
セカンドショットの距離管理
セカンドショットは残り距離を冷静に判断することが勝負の分かれ目です。
ピンを狙うか安全にレイアップするかは、リスクとリターンを比べて決めます。
風や傾斜を考慮して、目標の落とし場所を決め、そこに向かって打つイメージを明確にします。
距離感に自信がないときは、1クラブ多めに持ってグリーン手前に刻む選択が有効です。
レイアップの判断基準
無理にグリーンを狙ってトラブルに入れるより、次のショットで確実に寄せられる位置を選ぶことが重要です。
以下の表は状況別の簡単な判断目安です。
状況 | 推奨レイアップ |
---|---|
長い距離が残っている | グリーン手前に刻むクラブ選択をする 安全にフェアウェイを維持する |
ハザードが中間にある | ハザードを避けるラインに刻む リスクの少ない側を選ぶ |
狭いグリーン周り | グリーン周辺のアプローチがしやすい位置に止める 寄せワンを狙いやすくする |
グリーン周りの確実な寄せ
グリーン周りではまず確実にボールを乗せて2パット以内を目指す姿勢が肝心です。
状況に応じて技術とクラブを使い分け、無理な高いショットは避けます。
- ランを残すチップショット
- 高く落とすピッチショット
- フワッと上げるフロップショット
- パターで転がすアプローチ
ラインを読むときはピン位置だけでなく、グリーン全体の傾斜を確認してください。
バンカー脱出の優先順位
バンカーに入ったらまずは確実にフェアウェイやグリーンに出すことを優先します。
深いリップや難しいライのときには、距離よりも脱出できるクラブと打ち方を選びましょう。
オープンフェースでサンドを大きく取る方法と、ボール近くの砂を薄く取る方法を使い分けます。
練習場で何度も反復して、自信を持って一発で出せるショットを身につけてください。
パットでのリカバリー術
パットでのリカバリーは、まずタイミングと距離感を整えることから始まります。
長い下りや速いグリーンでは、強めに打って1パット圏内に寄せることを目標にします。
ラインを読む際には、ボールの位置とストロークの軌道をイメージし、迷ったら控えめな読みを採用してください。
短いパットは打ち切る勇気を持ち、ミスが出たときの次への切り替えを速やかに行いましょう。
トリプルボギーを招く主要原因

トリプルボギーは一つの大きなミスというより、複数の小さな判断ミスや技術の乱れが連鎖して起こることが多いです。
ここではよくある原因を分解して、対策のヒントを出していきます。
ティーショットのミス
ティーショットでのミスは、その後のプレーを大きく不利にします。
ドライバーでの曲がりや飛距離の欠如がフェアウェイを外す原因になり、ペナルティやロストボールにつながりやすいです。
打ち急ぎやアライメントのずれは、集中力の欠如を示すサインで、簡単な修正で改善できることが多いです。
リスクが高い場面では、安全重視でクラブを変える判断が有効です。
距離感の誤判断
距離感を誤ると、グリーンオンの失敗やバンカー入りが増えます。
クラブ選択や風の読みが狂うと、スコアに直結してしまいます。
誤判断 | 起こりやすい結果 |
---|---|
打ち急ぎでの不足飛距離 | グリーン手前で落ちる |
距離の過小評価 | オーバーして奥へ外す |
風の影響を無視 | クラブ選択ミスを誘発 |
練習場での距離確認や、GPSや距離計の併用で誤差を減らせます。
コースマネジメント不足
戦略不足は無駄なリスクを生み、トリプルに直結しやすいです。
フェアウェイやハザードを避ける判断ができないと、難しいリカバリーを強いられます。
- 無理なグリーン狙い
- リスク評価の欠如
- 攻めと守りの切替ミス
- ピン位置に固執するプレー
- 安全なレイアップの見落とし
状況に応じたスコア志向でプレーする習慣を作ると、安定感が出ます。
罰打やルールの不注意
罰打やルール上のミスは、その場で数打を失う最も直接的な原因です。
OBの見落としやロストボールへの対応ミスはペナルティを増やしますので、冷静な確認が必要です。
プレー前にローカルルールを確認し、ドロップやプレーの順序についての基本を再確認しておくと安心です。
焦りから誤った処置をするとさらに悪化しますので、落ち着いて対処する習慣をつけてください。
ホール状況別の具体対処

ホール形状や距離に応じた具体的な対処法を示します。
状況ごとに優先順位を決めて、トリプルボギーの発生確率を下げることを目指します。
パー3
パー3は第一打が直接スコアに直結するため、無理にピンを狙わない判断が重要です。
クラブ選択は風とピン位置を最優先にして、ワンオン狙いでも安全マージンを残して打ってください。
ミスが出た場合は、まずダブルボギーで収めることを意識して、リスクの高いバンカーや池を避けるべきです。
グリーン周りに寄せる際は、寄せワンを目標にするよりも、確実に1パットで収められる位置を選びましょう。
パー4
パー4はティーショットとセカンドの二段階でリスクを管理する必要があります。
ティーショットで大きなミスを避ければ、セカンドでのトリプルリスクが大幅に下がります。
以下のチェックリストを参考に、状況に応じて優先順位を決めてください。
- フェアウェイキープ優先
- 安全なレイアップ地点の確認
- 風向きと落下地点の想定
- グリーン周りの逃げ道の確保
セカンドで無理をして寄せにいくより、確実にボギーで収める選択肢を持つことが大切です。
状況に応じてクラブを一つ上げる判断は、次のショットの難易度を下げる有効な手段になります。
パー5
パー5は正しいリスク配分でバーディーチャンスを残しつつ、トリプルを避けることが可能です。
複数打で攻める場合は、セカンド以降の位置取りが肝心になります。
短絡的に無理をすると、罰打や深いラフで崩れる危険が高まります。
状況 | 推奨アクション |
---|---|
短めのパー5 | 積極的に2オンを狙う フェアウェイ重視 |
長いパー5 | 安全にレイアップする 確実なグリーン攻略を優先 |
バンカーや池が口を開けるホール | リスク回避を最優先 無理をせず確実に前進 |
テーブルの選択肢をもとに、自分の飛距離と状況を照らし合わせて戦略を決めてください。
風とフェアウェイ形状
風は距離と弾道に直結するため、常に考慮してクラブ選びを行ってください。
向かい風では一つ多めに打つことを念頭に置き、追い風ではキャリーとランのバランスを調整します。
フェアウェイが狭く曲がっている場合は、極力安全なラインを選んでリスクを減らすべきです。
逆に広く直線的なホールでは、リスクを取りつつも次のショットを有利にする位置取りを考えてください。
風向きと地形を合わせて、毎ホールごとに最小のリスクで最大のリターンを選ぶ習慣をつけることが大切です。
練習で直す個別技術

トリプルボギーを防ぐには、普段の練習で弱点を潰すことが近道になります。
ここでは実戦で役立つ具体的な練習法を、クラブ別に分かりやすく解説します。
ドライバーの安定性
ドライバーのミスは一発でホールを大きく崩しやすいので、まずは安定性を最優先に練習します。
フルスイングの再現性を高めるために、ルーティンとティーの高さを固定して習慣化してください。
スイング軌道とフェース向きの安定化が目的のドリルを取り入れると効果が出やすいです。
- スロースイングでのトップ位置確認
- ワイドスタンスでのバランス維持
- ティー位置を1センチずつ変えての打球観察
- スイングプレーンに沿ったハーフスイング
上のドリルは短時間で回せるため、練習場の最初に行うと効果的です。
ミドルアイアンの距離感
アイアンでの距離感のずれは、セカンドショットの誤差として表れやすいです。
距離ごとにクラブを固定し、同じ条件で繰り返す練習を重ねてください。
ランとキャリーの比率を体で覚えるために、目標物を変えた連続ショットを行うと良いです。
感覚を数値化するために、計測アプリや目印で飛距離を記録し、微調整を続けてください。
アプローチの精度
グリーン周りの寄せが確実なら、スコアのブレが小さくなります。
ふだんから距離別の精度を上げる練習を取り入れてください。
練習メニュー | 狙い |
---|---|
10ヤード 20ヤード 30ヤード |
着弾位置の調整 転がりの把握 クラブ選択の判断力 |
フリップショット ハーフショット ランニングアプローチ |
バックスピンの調整 距離感の安定化 状況別の選択肢増加 |
表のメニューを順に練習すれば、距離感と落とし所のコントロールが同時に向上します。
ラウンド前には各距離を5球ずつ確認し、クラブとスイングのルーチンを決めておくと安心です。
バンカーショット反復
バンカーはミスの蓄積につながりやすい場所なので、繰り返しの反復が有効です。
まずは砂質ごとの違いを把握し、同一条件での打ち分けを練習してください。
基本はフェースを開いて砂を打つ感覚を確実にすることです。
練習メニューは徐々に難易度を上げ、スタンスや入射角の微調整を体で覚える流れが望ましいです。
短いラウンド前のウォームアップで最低でも10球は打っておくことをおすすめします。
ラウンド中のメンタル維持法

ラウンド中の精神状態は、一打一打の判断とパフォーマンスに直結します。
ここでは普段の練習で使える簡単なメンタルツールを紹介します。
呼吸とリズム
深い呼吸は緊張を和らげ、身体のリズムを整える基本になります。
ショット前に鼻からゆっくり吸い、口から長めに吐き切るワンブレスを習慣にしてください。
このとき、息を数えることで頭の雑念を減らし、集中を回復しやすくなります。
テンポは速すぎず遅すぎず、自分が最も再現しやすいリズムを基準にします。
ルーチンの短縮
ルーチンが長引くと、集中力が分散しやすくメンタルが不安定になります。
短くても確実に再現できるルーチンに絞ることで、プレッシャー下でも同じ流れが作れます。
現状のルーチン | 短縮後のルーチン |
---|---|
入念なアドレス確認 余分なテークバックチェック 視線を長く止める |
クラブ選択確認 一度深呼吸 一定のテンポで振る |
練習場では短縮ルーチンを繰り返し、体に染み込ませてください。
切り替えの習慣
ミスが出た直後の立て直し方を決めておくと、トリプルボギーを回避しやすくなります。
短時間で精神を切り替えるための簡単な動作や言葉を持ちましょう。
- 深呼吸を一回
- 肩の力を抜く動作
- 次の目標を一言で宣言
- ルーティンに戻る
これらを習慣化すれば、感情の波に飲まれにくくなります。
次ホールの目標設定
次のホールに向けて具体的な小目標を立てると、無駄な思考が減ります。
例えば「安全第一でフェアウェイキープ」や「ピンから5メートル以内を狙う」といった短い目標です。
目標は一つに絞り、達成可能であることを条件にしてください。
目標を唱えたら、それに沿ったクラブ選択と戦術を瞬時に決め、ルーチンに入るだけにします。
習得した対策を次のラウンドで活かす方法

練習で身につけた対策は、ラウンド前の準備で確実に再現性を高めてください。
ティーショットやアプローチのイメージは、ルーティンで短く確認し、意識を定着させると効果的です。
前半の数ホールで安全策を意図的に試し、成功と失敗の感触をメモしておくと次回に活かせます。
ミスが出たときは切り替えを優先し、過去の失敗を長引かせない習慣を持ってください。
ハーフタイムでは具体的な改善点を一つに絞り、次のホールで試すことを目標にしてください。
ラウンド後は振り返りを行い、練習メニューに反映して繰り返し習得することで、トリプルボギーを減らせます。