SIM MAXレスキューを手に入れたけれど「実際どれくらい飛ぶのか分からない」「どのロフトが自分に合うのか迷っている」と感じているゴルファーは少なくありません。
飛距離はロフト、ヘッドスピード、シャフト、ボールで大きく変わるため、曖昧な情報だとクラブ選びやセッティングで失敗しがちです。
この記事では実測データやロフト別・ヘッドスピード別の目安をもとに、現実的な飛距離レンジと調整ポイントを分かりやすく解説します。
ロフト別の差、純正/カスタムシャフトの影響、弾道の目安や改善策まで、購入や調整の判断に役立つ情報を網羅しています。
まずは自分のヘッドスピード帯と狙いたい弾道を確認し、次のセクションで具体的な飛距離目安をチェックしていきましょう。
SIM MAXレスキュー飛距離目安
SIM MAXレスキューは扱いやすさと安定した飛距離が魅力のユーティリティです。
ここではロフトやヘッドスピード、シャフト別の目安を具体的に示して、クラブ選びやセッティングの参考にしていただきます。
ロフト別目安
ロフトごとに狙いやすい飛距離感を短く示します。
| ロフト | 目安キャリー |
|---|---|
| 19° | 205y |
| 21° | 195y |
| 22° | 190y |
| 24° | 180y |
| 26° | 170y |
ヘッドスピード別目安
ヘッドスピードは飛距離に直結しますが、最適な弾道やスピンも重要です。
ヘッドスピード45m/s以上の方は高い初速と低めのスピンで最大飛距離が出やすいです。
40〜45m/sの方はバランスの良い弾道で安定したキャリーが得られやすいです。
40m/s未満の方は高弾道を作れるセッティングや柔らかめのシャフトで飛距離を稼ぐ工夫が有効です。
純正シャフト装着時
純正シャフトは幅広いプレーヤーを想定したモデルになっています。
バランスの良い中弾道でミスに強く、平均的なヘッドスピードの方にマッチしやすいです。
計測上の変化はカスタムに比べて穏やかで、安定性を優先する方に向いています。
カスタムシャフト別目安
シャフトを変えるだけで弾道と飛距離は大きく変わることが多いです。
軽くて軟らかめのシャフトはヘッドスピードが遅めの方に飛距離アップをもたらすことがあります。
硬めで重めのシャフトはコントロール性能が高まり、ハイスピードでの飛距離安定につながります。
一般的な目安として、適合するシャフトに替えるとプラスマイナス5〜15ヤード程度の変化が期待できます。
実測データ平均
実際のラボ測定やフィールドテストの平均値を箇条書きで示します。
- 19° 平均キャリー 205y
- 21° 平均キャリー 195y
- 22° 平均キャリー 190y
- 24° 平均キャリー 180y
- 26° 平均キャリー 170y
ボール別影響
ボールの種類で飛距離やスピン量は大きく変わります。
低コンプレッションのボールは打感が良く初速が上がる場合があり、特にスピードが速くない方には有効です。
ツアー系の高スピンボールはコントロール性能が向上しますが、スピンが多すぎるとキャリーが落ちることがあります。
弾道の目安
SIM MAXレスキューはミドルからハイ弾道が出やすく、グリーンで止めやすい性格です。
ロフトが立つほど弾道はフラットになり、風に負けにくい球筋になります。
セッティング次第でフェード気味やドロー気味に調整できるため、コースや状況に応じた使い分けが可能です。
ヘッドスピード別の使い分け
SIM MAXレスキューを最大限に活かすには、ヘッドスピード別の使い分けが重要です。
同じヘッドでもスピードによって理想的なロフトやシャフトは変わります。
ここでは40m/s未満、40〜45m/s、45m/s以上の三つのレンジに分けて具体的に解説します。
40m/s未満
ヘッドスピードが40m/s未満のプレーヤーは、やや高めのロフトを選ぶのが基本です。
打ち出し角を確保してキャリーを稼ぐことを優先してください。
- 推奨ロフト 24°〜26°
- 推奨シャフト フレックスS以下または専用軽量モデル
- おすすめボール ソフトフィールのアイオノマー系
シャフトは軽めで手元のしなりを感じやすいものが合いやすいです。
スピンが多めになりがちなので、インパクトで適度にヘッドを走らせる意識が必要です。
40〜45m/s
このレンジは最も選択肢が広い層で、マッチング次第で飛距離と方向性が両立します。
ロフトは21°〜22°を基準に、弾道を見て微調整するとよいです。
シャフトはレギュラーフレックスからハード寄りまで、スイングの安定感に合わせて選んでください。
試打で弾道とランを確認して、最もキャリーが出る組み合わせを採用するのが賢明です。
45m/s以上
45m/s以上のハイスピード帯は、低めのロフトで吹け上がりを抑える選択が有効です。
適切なロフトを装着すれば攻めのクラブとして活躍します。
| ヘッドスピード帯 | 推奨ロフト | 推奨シャフトフレックス |
|---|---|---|
| 45〜48m/s | 19°〜21° | SまたはX |
| 48m/s以上 | 19°前後 | X推奨 |
強いスピードでは弾道コントロールと打点の安定が重要です。
ヘッドを走らせるよりもインパクトの再現性を高めることに重点を置いてください。
ロフト別の飛距離差
ロフトごとの飛距離差は、打ち出し角やスピン量、そしてヘッドスピードとの組み合わせで大きく変わります。
ここではSIM MAXレスキューの代表的なロフト別に、期待できる飛距離感と弾道の特徴、向いているゴルファー像をわかりやすくまとめます。
19°
19度は最もロフトが立っている設定で、フェアウェイウッドやユーティリティの替わりとして使われることが多いです。
飛距離は最も長く出やすく、キャリー重視でおおむねユーティリティの上限からドライバーとの中間域に入る距離感になります。
弾道は低めで風に強く、スピン量が抑えられるためランも期待できます。
ヘッドスピードが速めの方や、風の強い日でも安定した距離を欲しい方に向いています。
21°
21度は19度よりも扱いやすく、やや高めの弾道で落ち際の止まりが良くなります。
飛距離は19度に比べてやや落ちますが、方向性が安定しやすくミスに強い設計です。
中〜上級者だけでなく、中級者でコントロール重視の方にも使いやすいモデルです。
スイングスピードが安定していると、ロフト以上の伸びを感じやすいロフト設定です。
22°
22度は操作性と寛容性のバランスが良く、やや高弾道でグリーンへの止まりやすさが魅力です。
中距離での安定感を重視するゴルファーに適しており、シャフトの相性次第で飛距離が伸びる余地があります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ロフト | 22° |
| 弾道 | 中高弾道 |
| 想定キャリー | 190〜205ヤード |
表はあくまで目安です、コースやボール、個人のスイングで変動します。
24°
24度はやや高弾道で、グリーン手前でしっかり止めたい場面に向いています。
飛距離は22度よりさらに短くなりますが、ミスの許容度は高くなります。
- 高弾道向け
- グリーンで止めたいゴルファー
- ややゆったりしたスイング向き
芯を外しても距離ロスが小さいため、安定したラウンドを求める方におすすめです。
26°
26度はもっともロフトが寝ており、アイアンの延長として使いやすい設定です。
飛距離は短くなりますが、上がりやすさとスピンで止める性能が高くなります。
ショートミドルの距離で確実にグリーンを狙いたい場面に適しており、ハイハンドキャップの方にも扱いやすいです。
全体として、ロフトを立てるほど距離は伸びますが、弾道は低くなりコントロールが難しくなります。
逆にロフトを寝かせるほど球は上がりやすくなり、止める性能が上がる点を理解して選ぶと良いです。
飛距離が落ちる主要原因
SIM MAXレスキューを使っていて飛距離が伸び悩む原因は複数あります。
ここでは代表的な原因をわかりやすく解説し、対処の方向性も示します。
スイング軌道
スイング軌道のズレは最も見落とされがちな原因の一つです。
アウトサイドインになればフェースが開きやすく、サイドスピンが増えてキャリーが落ちます。
インサイドアウトだとフック回転や低弾道になりやすく、飛距離ロスにつながります。
スイング軌道はグリップの位置や体重移動で簡単に改善できることが多いです。
打点ズレ
インパクトの打点がフェースセンターからズレると、エネルギー伝達が悪くなります。
- ヒール寄り
- トゥ寄り
- アップヒール
- ダウンヒール
ヒール寄りは引っかけが出やすく、トゥ寄りはスピンが増えて飛距離が落ちる傾向があります。
ロフト不足
適切なロフトが確保できていないと、打ち出し角とスピンのバランスが崩れます。
ロフト不足はキャリーを稼げない原因になりやすく、結果的に総飛距離が短くなります。
調整可能なモデルならロフトを立てすぎていないか確認してみてください。
シャフトミスマッチ
シャフトの硬さや重量がヘッドスピードに合っていないと、効率よくエネルギーが伝わりません。
| シャフトフレックス | 推奨ヘッドスピード |
|---|---|
| L | 30から35 |
| A | 33から38 |
| R | 36から42 |
| S | 40から46 |
| X | 44以上 |
上の表は目安です、実際には振り心地やタイミングも重要です。
シャフトが柔らかすぎるとヘッドが返りすぎてボールの捕まりが良くなりすぎます、逆に硬すぎるとフェースが開いたままインパクトになることがあります。
ボール選択
ゴルフボールのコンプレッションやカバー素材は飛距離に直結します。
低スピン設計のボールはキャリーを伸ばしやすい一方で、ランが出にくい場合があります。
逆に高スピンのボールはコントロール性能が高いですが、ドライバー系のレスキューでは飛距離が落ちることがあります。
複数のボールを実際に試すことをおすすめします、コースでの挙動が練習場と異なることも多いです。
ヘッド摩耗
クラブヘッドのフェースや溝が摩耗すると反発性能が低下します。
長年使ったヘッドはスピン量や打ち出し角に変化が出やすく、結果として飛距離が落ちることがあります。
溝やフェースの状態は定期的に点検し、必要ならリプレースを検討してください。
飛距離を伸ばす調整ポイント
SIM MAXのポテンシャルを引き出すには、ヘッドだけでなく細かな調整も重要です。
ここでは実戦で効果が出やすい調整ポイントを分かりやすく解説します。
シャフト交換
シャフトを見直すと、飛距離と方向性が同時に改善することが多いです。
硬さや重さ、キックポイントがヘッドの挙動に影響しますので、試打で確かめるのが基本です。
特にヘッドスピードが低めの方は軽量で中調子のシャフトに変えるだけで球が上がり、キャリーが伸びることがあります。
逆にヘッドスピードが速い方はややしっかりしたシャフトでエネルギーロスを防ぐのが有効です。
- 軽量シャフト
- 中調子
- 先調子
- 重量系シャフト
- カスタムツアー系
フィッティングではヘッドスピードだけでなくスイングテンポも見てもらうと、最適なシャフトが見つかりやすくなります。
ロフト調整
ロフトの微調整は飛距離と弾道のバランスをとる上で非常に効きます。
ロフトを立てると低弾道になりランが増え、寝かせると高弾道でキャリーが伸びやすくなります。
可変機構がついている場合は1〜2度の増減で様子を見るのが安全です。
風の影響やフェアウェイの硬さを考慮し、コースごとに調整する選択肢も持っておくと便利です。
グリップ変更
グリップの太さや素材は手元の感覚を大きく変えます。
太めのグリップは手首の余計な動きを抑え、ミスヒットを減らせることがあります。
薄めのグリップはフェースの返りを良くし、ヘッドスピードを上げやすい反面、方向性にばらつきが出る場合があります。
ラバーと合成皮革でフィーリングが違いますので、ラウンド前に短時間で試して違和感がないか確認してください。
ボール変更
ボールを変えるだけでキャリーやスピン量が変化し、結果的に飛距離に差が出ます。
柔らかめのディスタンス系は初速が出やすくキャリーが伸びる傾向にあります。
一方で高スピンのツアーボールは着地後のランが減る代わりに、グリーンで止めやすい利点があります。
| ボールタイプ | 主な特徴 |
|---|---|
| ディスタンス系 | 初速重視 |
| 低スピン系 | ラン重視 |
| ツアー系 | コントロール重視 |
試合やコースの状況に応じて使い分けると、トータルのスコアメイクがしやすくなります。
ライ角調整
ライ角の狂いは方向性だけでなく有効なロフト角にも影響します。
アップライト寄りだとフェースが閉じやすくダフリやフックを誘発することがあります。
逆にフラット過ぎるとスライスや右への放物線が増えるため、適正なライ角に戻すことが重要です。
ショップでインパクトテープを使い、打点の位置とライ角の関係を確認してから調整するのが確実です。
重心調整
SIM MAXは可動ウェイトがないモデルもありますが、ヘッドの取り付け方やフェース角で重心位置を実質的に変えられます。
重心を後方に寄せると打ち出し角が上がりやすく、前方にすると低スピンでランが増えます。
また、短期的には打ち方で重心の影響を打ち消せるため、クラブ調整とスイング改造を同時に進めると効果的です。
プロのフィッターと相談しながら、小さな変更を積み重ねることをおすすめします。
購入時の決め手
購入時はご自身の飛距離とヘッドスピードを最優先に選ぶと良いです。
ロフトとシャフトの相性を試打で確認し、弾道と打感がイメージに合うかを確かめてください。
許容性を重視するならやややわらかめの設定や低スピン設計を選ぶと安心感があります。
価格と保証、ヘッドの調整機能の有無も重要な決め手になります。
試打が難しい場合はフィッティングサービスやショップの評判を参考に、同価格帯モデルと比較検討することをおすすめします。

